2009年3月1日日曜日

ただいま接近中!!

最近、ルーリン彗星という彗星が日本に接近しているようです。この彗星は、数万年に一度しか地球に接近しないそうで、ちょっとした話題となっているようです。
彗星と聞いて頭に浮かぶのは、やっぱり「ハレー彗星」ではないでしょうか?ハレー彗星が地球に接近する周期は七六年ということで、この彗星が一番短期間で地球に接近を繰り返すそうです。
前回日本に接近したのは、1986年。この年の接近は、ハレー彗星の過去の全ての出現の中で地球からの観測に最も不向きだったそうで、彗星の光度は過去の出現時のような明るさに達せず、また都市化によって光害が広がった結果、多くの人々は彗星を全く見ることができませんでした。私も、「ハレー彗星が接近!という話は聞くけれど、いったいどこに接近しているの?」という記憶しか残っていません。その前に接近したのは、1910年。天文学や科学が今ほど発展していなかった当時は大騒動だったようです。
当時の様子を調べてみると、
「5月19日にはハレー彗星が太陽面を通過し、尾の中を地球が通過することになった。当時すでに、彗星の尾には有毒のシアン化合物が含まれていることが知られていた。特に、フランスの科学者、カミーユ・フラマリオンの説がもととなり、尾に含まれる猛毒成分により、地球上の生物は全て窒息死すると言う噂が広まった。日本でのその日時は、5月19日11時22分とされた。大衆向けのメディアはこのことを取り上げ、何も起こらないと説明する天文学者をよそに、この話をセンセーショナルにあおった。
日本ではシアン毒説の他に、地球上の空気が一時的に(5分間ほど)無くなるという噂が一部で広まった。自転車のチューブを買い占め、チューブ内の空気を吸って一時的な酸素枯渇に備える裕福な者、水を張った桶で息を止める訓練をする者、全財産を遊びにつぎ込む者、世界滅亡を憂えて自殺する者などが現れたという。だが実際には彗星のガスは非常に薄いため、地球が尾の中を通過してもハレー彗星のガスは地球の厚い大気に阻まれて地表に到達する事が無く、地球及び生命体には何の影響も与えなかった。」
話だけを見ていると、何ともSFチックな話です。次回接近するのは2061年となっているようです。

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