2012年10月4日木曜日

甘辛だけじゃありません


秋の旬のお酒といえば、やっぱり日本酒。
日本酒の裏ラベルには、「日本酒度」というものが書かれています。
今回はこの日本酒度というものについて少しご説明を・・・。
ざっくりと言いますと、日本酒の「甘い」「辛い」を表す手法としてこの日本酒度というものは用いられます。
「日本酒度」は、水(±0)に対する酒の比重を「日本酒度計」というもので計ったものです。
その計り方はといいますと、15℃の日本酒(44℃の純水と同じ比重になる)に釣りの浮子のような形をした日本酒度計を浮かべると、見た目通りお酒に浮かべます。お酒の水面と同じ位置の目盛りを見て数値を計るのです。
この比重は、糖分を中心とするエキス分が多い酒ほど重くなり沈んでマイナス(-)の値に、エキス分が少ない酒ほど軽くなり浮かんでプラス(+)の値になるのです。
また、「甘い」「辛い」には、さらに酸度も関係してきます。
「酸度」は酒中の有機酸(乳酸、コハク酸、リンゴ酸など)の量を表しています。
有機酸は、酒の味に酸味、旨味をもたらすのです。
日本酒度のマイナスの数字が大きいほど濃醇で甘く、プラスの数字が大きいほど淡麗で辛い傾向にあるといわれますが、あくまでも日本酒度とはひとつの「甘辛」の目安であり、実際には酸度によっても感じ方が変わります。
日本酒度が同じお酒で比べても、酸度が高いと甘味が打ち消されて辛く、逆に酸度が低いと甘く感じるのです。
甘み、辛み、酸味、それぞれのバランスがお酒の味わいを左右するのです。


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