2010年12月1日水曜日

約1000倍

NO SAKE, NOLIFE! 八重巻酒店のブログ-一握り
冬の到来を告げるアラレも降りました。
蔵の中では最初に仕込まれたお酒が、時期を見て搾られるのを待っているようです。
蔵によってはすでに今年仕込まれたお酒が出荷されているところもあるようです。
熟成の秋のお酒の季節から新酒の季節へとぼちぼちと移行しているようです。
今年は猛暑の影響で、お米が不作であるという情報が流れております。酒蔵にとっても原料米の確保が心配されるところです。
1993年の米不足を想像させるようだと言う方もいるようです。お米自体の出来も、粒が小さかったり割れやすかったりと、お世辞にもあまり言い仕上がりとは言えないようです。
しかしながら、心配することはありません。全部ではありませんが、多くの蔵元は、契約農家よりお米を確保しており、品質の関しては全く問題がないようです。聞けば契約農家さんの田んぼはしっかりとお米が実っているのにそのすぐ隣の田んぼの稲は倒伏してしまっていたりと、手のかけ具合の差なのでしょうか全く出来が違うのだそうです。

ところで、みなさんは「一粒の籾」から、どのくらいのお米が取れるかご存知ですか?一粒の籾は田んぼに植えると、6本から10本の茎に分けつします。しかし田植の時に苗の本数が多いとあまり分けつしません。1本の茎に一房の稲穂ができ、一房の稲穂は100粒から130粒の籾を実らせます。つまり一粒の籾は1000粒のお米になるのです。
なにはともあれ、今年も無事おいしいお酒が入荷してくるようなので、ほっとひと安心ですね。

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