2011年4月21日木曜日

後片付け

田植えの準備が始まり、綺麗に掻き均された田んぼに整然と苗が並び始める頃、酒蔵では酒造りが終わりを迎えます。
黒龍酒造さんから以前いただいた文章の中で、蔵の後片付けについて書かれたものがあったので、今回はこれをご紹介します。

「酒蔵の後片付け」
酒造りも終盤を迎えると、酒蔵の中では仕事が終わった工程から後片付けが始まります。弊蔵の場合は、酒母の片付けから始まり、麹、釜、醪の順に、作業が終わって使わなくなった道具やタンクを洗浄・殺菌します。そして、すべてのお酒が搾り終わると、搾り機を解体して、酒袋を洗って干します。写真は、仕込み蔵の二階に干してある通称「ヤブタ」と呼ばれる搾り機の袋です。一枚一枚が結構大きいので、まとまって干されている様子は存在感があり、蔵の中にこのヤブタの袋が干されている様子を見ると、「今年もやっと酒造りが終わったなあ」という気持ちになります。ただ、お酒は搾っておしまいではなく、この後、熟成という工程に進んでいきますので、他にもお酒を移動するホースの洗浄や、加熱殺菌を行う「火入れ機」と呼ばれる装置の洗浄などが残っています。酒蔵の仕事の半分以上は、道具などの洗浄作業と良く言われますが、後片付けの仕事も手を抜くことができない大変な作業であり、すべての後片付けが終わるのは、「甑倒し(その年最後の仕込みの日)」から二カ月近くも経過した日となります。
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