2012年10月4日木曜日

パンも発酵食品です。


パンをふっくらおいしく焼き上げるのに不可欠なパン酵母は、腸内の善玉菌を増やす働きをするといわれています。
サワー種など乳酸菌を活用して作るパンも増えていて、ダブルで効果が期待されています。

パンがカラダにおいしい2つの理由
①パンのふくらみのもと、酵母(イースト)が糖を分解&腸内環境をととのえる
パンがふくらむのは、パン生地に含まれる糖質を酵母が分解し、発酵する際に炭酸ガスが発生するため。
酵母は糖質を分解して代謝を促すほか、発酵によって活性化し、腸内環境をととのえる働きがあります。
パンに使われる酵母のほとんどは、サッカロマイセス・セレンビシエという種類の酵母で、コハク酸などの有機酸を出してうまみを作ったり、グルテンをやわらかくする効果もあります。

②乳酸菌が善玉菌をサポート。酵母の働きを助ける役割も
一般的には酵母の働きが中心ですが乳酸菌も含まれています。
パン屋さんなどで多く使われる生イーストには一gあたり数億個の乳酸菌がいることがわかっています。
発酵時間を長くすることで乳酸菌は、増え乳酸菌が作る乳酸が雑菌の繁殖を防いで酵母が働きやすい環境をととのえています。
特に酸味の強いライ麦パン、サワーブレッドやパネトーネなどには乳酸菌が生かされています。

最近は、本当にたくさんのパン屋さんを町で見かけることになりました。
おかげで、おいしい焼きたてのパンを食べる機会が増えたのではないでしょうか?
たまにはおいしい焼きたてパンに、ワインを合わせて、休日のランチなどいかがでしょうか?

甘辛だけじゃありません


秋の旬のお酒といえば、やっぱり日本酒。
日本酒の裏ラベルには、「日本酒度」というものが書かれています。
今回はこの日本酒度というものについて少しご説明を・・・。
ざっくりと言いますと、日本酒の「甘い」「辛い」を表す手法としてこの日本酒度というものは用いられます。
「日本酒度」は、水(±0)に対する酒の比重を「日本酒度計」というもので計ったものです。
その計り方はといいますと、15℃の日本酒(44℃の純水と同じ比重になる)に釣りの浮子のような形をした日本酒度計を浮かべると、見た目通りお酒に浮かべます。お酒の水面と同じ位置の目盛りを見て数値を計るのです。
この比重は、糖分を中心とするエキス分が多い酒ほど重くなり沈んでマイナス(-)の値に、エキス分が少ない酒ほど軽くなり浮かんでプラス(+)の値になるのです。
また、「甘い」「辛い」には、さらに酸度も関係してきます。
「酸度」は酒中の有機酸(乳酸、コハク酸、リンゴ酸など)の量を表しています。
有機酸は、酒の味に酸味、旨味をもたらすのです。
日本酒度のマイナスの数字が大きいほど濃醇で甘く、プラスの数字が大きいほど淡麗で辛い傾向にあるといわれますが、あくまでも日本酒度とはひとつの「甘辛」の目安であり、実際には酸度によっても感じ方が変わります。
日本酒度が同じお酒で比べても、酸度が高いと甘味が打ち消されて辛く、逆に酸度が低いと甘く感じるのです。
甘み、辛み、酸味、それぞれのバランスがお酒の味わいを左右するのです。